2022年5月31日火曜日

2022年チャレンジ山 常念岳に登った①

 ■2022年のチャレンジ山は常念岳
 もっぱら低山好きの私ですが、毎年最低1回はチャレンジ山と称して高い山に登っています。
※詳しくはチャレンジ山という登山についてを参照ください。

今年は6月か7月に鳳凰三山か北岳、甲斐駒ヶ岳あたりに行こうかと思っていたんですが、急に「私は北アルプスに行きたい!!」という気持ちが強くなり、行くことに決めました。

私の不手際で車で行けないのでせっかくだから夜行バスにしよう
調べたら残雪期だったのでせっかくだから必要物品を全部買っちゃおう
いつもはスタートとゴールが同じなのでせっかくだから違うところに下りよう
テントを担いで登るのはまだできない(やりたくない)から山小屋泊や!

とおおまかな計画はかなりスムーズに決まりました。
いつもは写真とコメントでお茶を濁していましたが、今回は反省が多かったのと、かなりいろんな人に助けられた山行だったので、割とまじめに書こうと思っています。

常念岳山頂
看板の雪を払い忘れた


■準備
今回は1泊2日の山小屋泊&残雪期ということで、私なりに調べながら準備をしました。
残雪期というだけでかなりみました。
お世話になりました。

あとは、穂高の山小屋(があるのかは知らん)の方の動画を見ながらピッケルの使い方や雪の山の歩き方(斜度によって歩き方が変わるの知らなかったので助かりました)などの動画を出勤前、休憩時に見ながら勉強しました。

■計画時のコース
仕事でお世話になっている登山趣味のお年寄り(以下先生)の家に地図を持っていき、常念岳に登りたいと相談しました。
先生は、穂高駅からタクシーで一の沢登山口~常念岳~大天井岳(いわゆる表銀座)~燕岳~中房の2泊3日が良いと言いましたが、それを聞いて「土日しかないので1泊2日だな」と思いました。

《当初の登山計画》
(金)夜行バスでゴーゴー
(土)穂高駅から登山口まで歩く
  お昼くらいに情念小屋着
  午後に常念岳登頂
(日)4時半から歩いて大天井岳
  燕山荘からの中房着(温泉入って夕方穂高駅着)

もう少し細かく時間を刻んで計画をしていましたがだいたい上記の予定を組んでいました。
実際は予定通りに行かずに縦走断念、常念岳登頂後、三股ゲートに下りました。

■助けてくれた人たち
①一の沢登山口まで車に乗せてくれた
歩いている時

天気が悪いなと思っていた

一の沢登山口

穂高駅から一の沢登山口までは約12kmあり、移動時間は2時間~2時間半を予定していました。が、しかし。荷物が重すぎてまったく進まず、1時間で2.5km。7:30登山口着予定でしたがこのペースだと9時くらいになりそう。スタートからおしてしまっている。
ツイッターを見てくださっている方は何となくあれか!と思うかもしれませんが、トレッキングポールは往路の登山口までのスピードを上げるために練習していました。走ることはできないので、ポールを使って足の負担を軽減して早く歩きたかったのですが、ポールが邪魔で邪魔で仕方なくまったくうまく使えませんでした。ノルディック佐藤とか言っていたのはこのためだったのに!!
そんな感じでヒーコラヒーコラ歩いていたのを見かねてか、通りすがりの方が声をかけてくれて登山口まで連れていってくれました。
その方は登山家ではなく、仕事場に向かう途中の方で、仕事に遅刻しそうになりながらも送ってくださいました。本当にありがとうございます。
「登頂したら連絡してね」と連絡先をいただいたのですが、電波がなく下山後に連絡しました。

②胸突八丁の登山家パーティーの方々
沢渡から雪が出てきた瞬間

残雪

必死に撮った1枚

今回の山行で心配だったのが、穂高駅から登山口までの12kmと、おそらくアイゼンが必要になる胸突八丁(急登)のふたつでした。
事前にブログ(残雪期の常念岳に登った方のブログ)を見て、へこたれるとしたらここだなと思って覚悟をしていましたが、実際はその手前から雪の上を歩くことになって大変でした。
アイゼンを装着がてら休憩していたら、後から登ってこられた登山家パーティーの方々が声をかけてくれました。最初は挨拶だけして先に行ってもらったのですが、ちょっと行った先でずっと止まっていて(最初はアイゼンつけてるのかな?って思ったのですが絶対に私を待っていた)、何とか追いついた時に「ちょっと後ろについて行ってもいいですか?」とお願いをしました。
この時点で計画した時間よりかなり時間がかかっていて、このあと自分的難所の胸突八丁が待っているとなると山小屋着が夕方になるのではないかと不安になったのです。最悪胸突八丁で断念して下山という選択肢もありましたがこのペースだとそれすらもできない(夕方までに下山できない)可能性があったので、早めに声をかけて厳しそうなら早々に下山しようと考えていました。
登山家の方々は嫌な顔一つせず快諾してくださって、更に雪の上の歩き方を私に教えながら登ってくれました。私がいなければお昼前には登頂できそうなペースで登っていましたが、私を焦らせることもなく丁寧にやさしく教えてくれて本当にありがたかったです。

③下山後、柏矢町駅まで車に乗せてもらった。
下山後

ところどころに観光スポットあり

送ってもらった
ありがとうございます!

下山後、15km先の駅までのんびり歩いて帰ろうと思っていましたが、通りすがりの方が声をかけてくれて駅まで送ってもらいました。(ツイッターに書こうと思いましたが、行きも登りも帰りも誰かの好意に甘えすぎでは??と思われるのが嫌でちょっと濁してしまいました)
この方は写真家で、山の写真を撮るのが好きだとおっしゃっていました。写真を見せてもらったのですが、どれもとても素敵な写真で素晴らしかったです。こういう写真を撮れる人がいるから自分は適当な写真を撮ってもいいのだなと思える素敵な写真でした。
何かSNSをやっているのですか?アカウント教えてもらえますか?と最後まで聞けませんでした(陰キャ)。
「宮城の栗駒山は神様のじゅうたんって言われてるくらい紅葉がキレイだよ。東京からバスで行けるよ」と教えてもらいました(行きます!)。
駅まで送ってもらったおかげで時間にかなり余裕ができて、優雅にそばを食べたり松本でお土産を買ったりすることができました。

■まとめ
今回は、本当にいろんな人に助けてもらっていて、これがなければ途中で断念して小布施にどら焼きを買いに行っていました。
登山口に早くつかなければ登山家パーティーにも会えなかったし、登山家パーティーに会えなかったら登頂も下山もできていなかったです。
いろんな人に助けてもらっている時、私は自分の心の狭さにちょっとかなり反省をしました。今回、いろんな人の優しさに助けられたので、同じように誰かが困っていたら勇気を出して声をかけてみようと思いました(陰キャ)。

そば!

みなさん本当にありがとうございました!!
面と向かって言えないのでこっそりお礼を言わせていただきます!!








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