2022年6月21日火曜日

2022年 チャレンジ山 常念岳に登った②

前回の続きです。(2022年常念岳に登った①参照)

■山行日程:左側が予定時刻で右側が実績です。
《1日目》
23:00 深夜バス発(23:00)
4:30  穂高駅着(4:30)
6:00~7:00 一の沢ゲート着(6:40)※車に乗せてもらった
11:30~12:00 常念小屋着(13:00)※渓雪教えてもらいながら登った
13:30~14:00 常念岳登頂(登頂は断念)
16:30 情念小屋着
     ※ツイッターしたり地図を確認したり荷物整理をして就寝

《2日目》
4:00 起床(4:00)
4:30 常念岳小屋発(4:30)
11:00 大天井岳あたり → 常念岳登頂(6:00)
13:00 燕山荘     
15:00 中房温泉着   → 三又ゲート着(13:00)
16:30 中房温泉バス停から穂高駅 →柏矢町駅(14:30くらい)※車に乗せてもらった

■山行詳細と感想
大幅に予定を変更した山行となりました。

《1日目》
一の沢ルートは、情念小屋手前にある胸突八丁という渓雪登りが一番ハードだと事前調査で分かっていました。へこたれるとしたらここだな、と思っていました。逆に言うとそこ以外は何とか歩けるだろうな、と思っていました。
結果は、胸突八丁に着くまえから雪の上を歩くことになり、数歩歩けば雪を踏み抜き、アイゼンが壊れないようおっかなびっくり歩き、胸突八丁の手前からかなり疲れてへこたれてしまいました。
「残雪期は気温が上がると雪が腐って歩きにくくなる」と調べていたので、午前中に登りきるつもりで歩いていましたが思いのほか時間がかかり、正直どこかキリのいいところで下山しようと思っていました。
アイゼンやピッケル、ヘルメットもこのために新調したので、お昼くらいまで雪の上を歩く練習と滑落訓練をして下山、オゴセまでどら焼きを買いに行こうと思っていました。
が、運よく登山家パーティーに声をかけていただき、渓雪の歩き方を教わりながらなんとか情念小屋まで登ることができました。
山小屋に着いたら生存確認のツイートをしようと思っていましたがまさかの電波なし。
山小屋の方に電波状況を聞いたところ、外に出ればつながるかもしれないとのことであっさり諦めました。


登山家の宴

登山家パーティーの皆さんが本当にいい人ばかりで、山小屋到着後に宴に誘ってくれました。ありがとうございます。食べる物はアンパンとたまごパンしか持っていなかったので山小屋でカルパスを買って参加しました。
すごく美味しくいただいて楽しい時間を過ごしましたが、心の中で「この食材を担いで登って宴をする体力があるのすごい…」と思っていました。
食べるだけ食べて、そのあと山小屋の夕食も食べて、お腹いっぱいですぐに寝ました。

山小屋の予約を取った時に「インナーシーツがあったら持ってきてね」と言われたので準備をする予定でしたが、荷物が増えるのと重くなることにひよってエマージェンシーシートで代用しました。自分的にはかなり快適でしたがたぶんカサカサうるさかっただろうなと思います。次はちゃんと準備するぞ。

《2日目》
2日目は予定通り起床・出発をしました。
1日目に常念岳に登れなかったのですが、常念岳よりも大天井岳から燕山荘の表銀座ルートを歩きたかったので常念岳を諦め、大天井岳に向かって歩き出しましたが、積雪で歩ける状態ではなかったため、常念岳登頂に目標を変えました。(ナイス判断)

出発時、雨は降っていませんでしたが前日の雨で山頂付近は雪がちらついていておっかなびっくり登りました。おっかなびっくり歩いたので登頂に2時間かかりました(通常は1時間)。
常念岳山頂
雪を払うのを忘れる

看板の雪は払ったけど祠の雪を払い忘れる

山頂で証拠写真を撮り、そそくさと撤収。
下山しながら帰りのルートを一の沢ピストンにするか三又ゲートに下りるかを考えていました。一の沢ゲートの方が駅まで近いし道もわかるので本来はそちらの方が良かったのだと思いましたが、胸突八丁を下る自信がなかったので前常念岳にも登れる三又ルートで帰ることにしました。
胸突八丁ほどの渓雪歩きはなく、ところどころ雪の上を歩く感じでしたが踏み抜き後がたくさんあってかなり怖かったです。
途中で雷鳥に会ったり、登山家たちとあいさつを交わしながら時間はかかりましたが楽しく下山することができました。

そのあとは下山途中で旅人に拾ってもらい柏矢町駅に送ってもらい、無事に松本駅に着き、特急あずさで帰宅しました。

■写真
いつもの記録写真の羅列です。
《1日目》

















残雪が汚い





山小屋のご飯
あんぱんばっかり食べてたので美味しかった

《2日目》

この山から大天井岳へ行く予定だった
無念の撤退






唯一撮れた山々
綺麗だった



頂上まで遠いなと思いながら登った







雷鳥

雷鳥の足跡






前常念岳

ちょっと怖かった道



私岩登りと岩歩き苦手なんだなって思った








三股ゲート登山口







あずさ

■反省
今回の山行で、いかに岩登り・岩歩きが苦手なのかが分かりました。
渓雪・雪歩きについてはもともと興味がなくて急遽調べて登る程度の知識しかなかったのでへこたれたのも時間がかかったのも想定内でしたが、高い山に登ると山行予定時間が大きくずれるのは渡渉・岩を歩く技術があまりにおそまつなことが原因なんですね。


私のホームは奥多摩で、さらにこういう道を好んで歩いているため、ガレ場やらザレ場やらになじみがなく、奥多摩の山に登る感覚でアルプスに行ったのがちょっと反省点です。
これまでに、鳳凰三山、赤岳、燕岳、蓼科山、富士山(もちろん夏)くらいにしか高い山に登っていないのでもっと頻繁に高い山の練習が必要だなと思いました。

今のところいまだ低山が好きなんですが、アルプスはアルプスでしか見られない景色しかなくて、その景色が大好きなので頑張って登りたいです。
まぁソロで行くとだいたい天気が悪いんですけどね。

いろいろな人に助けてもらった結果、無事に山行を終えることができました。
改めてありがとうございました。この恩はいつかどこかで必ず返します。