2014年3月25日火曜日

芸術性とエンターテイメント性という二律背反

音楽や映画について人と話すと、その人の趣向や嗜好が見えてきます。

音楽や映画に限らずですが、人と何かを話すときは自分の知識量と相手の知識量が計りにかけられているなぁ、と感じることが増えました。

たとえば、誰かに好きな音楽は何ですか?と聞いた時に、椎名林檎とか湘南乃風とか、自分の知っている歌手が出てくれば話も広がりますが、聞いたこともない名前が出てくると広がる話も広がらないような気がします。広がるというか、話のペースが格段に落ちます。世間話ならそんなんでいいと思いますけど。

いちいちそんなことを考えて人と話すことはないのですが、人と話すときには音楽の話題を出して、知らなければその場で調べて適当に聞いて、その場で感想を言う、という機会が増えまして、ふと考えることも増えたわけです。


師匠と音楽の話をしていて、私が好きなバンドの音楽を聴いた時に、師匠が「この音楽はあまり好きではない。」と言って、理由を聞いたら「芸術性がない」と言いました。

で、私は芸術性より、エンターテイメント性のある音楽が好きなのかもしれないなってちょっと考えたのです。

芸術性の定義は、各楽器の主張の程度とか、リズムとか、音楽を分解して楽しめることなのかなと思いました。

エンターテイメント性は、とりあえず全体的に楽しいと感じ取れるものかな、と漠然と考えました。
※あくまで個人の見解です。

でもこれって聞き手の教養というか、感じ取ることができる容量というか、そういうの次第じゃないかとも思うし、違うかもしれないとも思ったり。

この曲が芸術的かどうかなんて考えながら音楽を聞いたことがないので、とても難しいなと思いました。

映画についても同様で、師匠が好きな映画を見てみたんですが、全然楽しめなかったんですよね。雰囲気はジョゼと虎と魚たちのようだったのですが、だからどうしたとしか感想が出てこなかったのです。
ちなみに師匠が好きな映画は、道という映画です。
映画好きな人、これ見てどうだったか教えてほしい。聞いたところでそっかとしか言いませんが。

この映画を見るまで、私は映画はストーリーありきで観るものだと思っていたので、比較的わかりやすい映画を好んで観ているのだなと思いました。
映像がキレイで、それがウリであればそのように観るし、私は素直なんだなって思いました。

映画にしても音楽にしても、自分が好きだと思うものを好きなようにすればいいって結論が出ているので、特になにかがあるわけでもないのですが、芸術とはなんたるかが少しでもわかればもっと楽しくなるかなって思って、なるべく考えるようにしているのです。


終わり。

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